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Channel: 自動車整備士駆け込み寺 喝っ!
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ABS誤作動&警告灯点灯/ラクティス ②

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走行中にスピードメーターが動かなくなり、複数の警告灯が点灯するというラクティス(NCP100NZ
 
原因は、各システムのダイアグと症状から、ABSECUが突然ダウンしていることが推定された。
 
ECUがダウンする原因は、ECU自体の不良か、電源またはアースの不良である。
 
配線図でECUの電源を調べるとABS150A)、ABS230A)、ECU-IG10A)の3つのヒューズが関係していた。
 
どの電源が関係しているのかを確認するために、1つずつ抜いてみた。
 
すると、ABS1ABS2はモーター電源とソレノイド電源であり、それぞれのヒューズを抜くとそれぞれのダイアグを表示した。
 
しかも、スピードメーターは動くし、ABS以外のシステムの警告灯は点灯しなかった。
 
よって、この2つの電源系は関係ないことになる。
 
もう一つのECU-IGを抜くと、不具合現象と同じになった。
電源に問題があるとするとこの系統と思われた。
 
ただし、ヒューズを入れると正常に戻った。
電源が供給されていないときだけに症状が出るのである。
 
しかし、実際の不具合は、悪くなるとずっと症状が続き、キーOFFにするまで症状は続くのである。
 
それが、一旦、キーOFFにし再始動すると必ず良くなっていた。
 
 
このことからは、ECU-IGヒューズ系の電源の可能性も低い。
(たまたまキーOFFのタイミングで電源またはアースが復帰するのかもしれないが、その可能性は限りなく低い。)
 
よって、ECUの不良の可能性が高まった。
 
念のために、この電源・アースとメーターへの車速信号もオシロで調べることにした。
 
走行すると不具合が発生。
その時の電源(上)と車速信号(下)。

イメージ 1
 
 
拡大すると
イメージ 2

 
電源・アースは問題なく、車速信号がいきなり出なくなった。
 
通常の停車時は、停車直前の車速信号(メーターへの出力信号)の幅が徐々に広くなるものであが、この波形はいきなり0kmhになっている。
 
間違いなくECU不良である。
 
 
リヤ右のスピードセンサーとECUを交換し終了。

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