N・Pレンジでハンチング、走行レンジに入れるとラフアイドル、チェックエンジンランプが点灯するという平成12年式ムーブ(L900S、EF-VE)
まず、ダイアグノーシスを点検するためにスキャンツールを接続すると、レロトタイプであり変換ケーブルが必要だった。
変換ケーブルはあるのだが、入れ替えるのが面倒なので後回しにすることにした。
インジェクタの作動音を確認すると、ハンチングに同期して動いたり止まったりしていた。
燃料カットによるハンチングのようである。
エアダクトを外し、ISCVのエアの吸い込み口を指で塞ぐとエンストした。
ISCVが開き過ぎていたことによるハンチングのようだった。
ISCV(ロータリソレノイド式)を外して、ロータリ部のバルブを手で回転させてみたが、引っ掛かりや違和感はなくスムーズに回転した。
通常、ISCVの開き過ぎによるハンチングでは、ISCVの動き不良というのが一般的である。
それが問題ない場合、もう一つ点検すべきことがある。
それは、VVT系統である。
理由は定かではないが、経験上、アイドル時にVVTが進角していると、何故だかISCVがエンジン回転を上げ過ぎてハンチングを起こすのである。(進角しているとエンストしそうになるので上げる?)
自分で回転を上げていて、ハンチングするというのもおかしな話だが、トヨタ車で4,5台経験済みである。
ダイアグの点検とデータモニタの点検を行うために変換ケーブルと入れ替え点検。
するとダイアグノーシスコード73(VVT系統)を表示。
進角度を調べたが項目がなかった。
VVT系統が原因によるハンチングの可能性が高くなった。
症状が出なくなりチェックランプも消えたので、調べるのが難しくなったが、VVTのOCVの動きがスムーズではないかもしれないと思い外してみると・・・・・
「進角してるんじゃない?」
精密ドライバーでプランジャーを押してみると、2mmほど動いた。
ハンチングの原因はOCVだった。
最初からダイアグを点検しろという話でした。(^_^;)