エンジン始動不能のエブリ。
プラグを交換するとよくなったそうであるが、このプラグは昨年交換し、まだ2000キロしか走行していないという。
プラグ自体の製品の不良だろうかと知人から電話相談された。
話を聞くと、今回はエンジン不調で入庫したのでプラグを清掃したようである。
納車後、信号待ち等でミスするということで引き取りに行ったそうであるが、その始動不能になったとのこと。
プラグを1本ずつ交換すると、3本中2本が不良だったらしい。
プラグが不良なのは間違いないみたいだ。
通常、プラグが原因でミスする場合は、コイルの外側を火花が飛ぶ外部リークか、中心電極から接地電極側へプラグギャップ以外を通って火花が飛ぶ内部リークである。
外部リークの場合、火花が飛んだ形跡が黒く残ることが多く、目視での判断か可能である。
しかし、内部リークは、碍子部分にクラックがあれば簡単にわかるが、金属部分の中にクラックがあるとわからない。
不良だったプラグを見せてもらうと、一見、外観的には問題なかった。
外部へのリークは見られないので内部的なリークの可能性がある。
プラグテスタで火花を飛ばしたが、プラグギャップに火花は飛ばなかった。
内部リークの可能性があるは、さすがに使用距離が短いのと、タイミングが良すぎる。
考えられるのは、今回、プラグを脱着したときに落としたか、レンチが斜めで脱着したかである。
斜めであれば、レンチの跡で分かるかもしれないので見てみると、怪しい状態になっていた。
やはり斜めになった状態で締め付けられていたようである。
そのことで内部にクラックが入りリークしていたものと思われる。
ちなみに当社の車の外したプラグは真っ直ぐな跡が付いていた。
これが原因かは不明だが、ちょっと気を抜くとひどい目に会うので、一つ一つの作業は丁寧に行わなければならない。