不規則にミスするという平成16年式マーチ(AK12、CR12)が、同業者から待ちこまれた。
ダイアグノーシスで4番シリンダ失火のコードを持っていたので4番のIGコイルは交換したようである。
また、プラグは数日前の車検時に交換しているということである。
インジェクタかもしれないということで清掃&入れ替えをしたのだが、やはり4番がミスしているらしい。
話を聞いた限りでは、4番シリンダからのエア吸いのようであるが、調べた結果は問題ないという。
このエンジンは、プラグ交換などをした場合、サージタンクとインマニ間のOリングを交換しないといけないのだが、聞いたところ交換していないという。
そこからのエア吸いが一番に疑われたので調べることにした。
診断機でO2センサーの信号をモニターしながらパーツクリーナーをエアクリーナーから吸い込まないように注意しながらインマニに吹き付けたが、O2センサーの信号に変化はなかった。
エア吸いではなさそうだった。
点検中、ちょっと気なることがあった。
点火系は交換しているので、燃料系のトラブルとばかり思っていたのだが、理由も確証もないが、感じとしてミスの仕方がどうも点火系のようなのである。
4番シリンダの失火というコードを表示するが、4番以外のIGコイルの不良の可能性も完全には捨てきれない。
それにプラグは新品とはいえ、絶対に悪くないとも言えない。
ということで、プラグとIGコイルを調べることにした。
外したプラグを見ると、完全にクラックが入っていた。(^^)
とても製造時に出来たものとは思えない。
作業者が落としたのではないかと思われる。
現に、頭の部分に1ヶ所傷が入っていた。
プラグを落とした場合は、プラグギャップが狭くなったり、今回のように碍子部分にクラックが入ったり、稀に碍子部分が根元から折れてくの字状になることがあるので注意が必要である。