チェックエンジンランプが点灯し、アクセルペダルを踏んでもエンジン回転が少ししか上がらないという平成16年式レガシー(BP5、EJ2)が同業者から持ち込まれた。
ダイアグノーシスコードはP2109(スロットル開度センサーA系統全閉異常)を表示。
記憶を消去しても、キーONにするとすぐに異常を検出する。
ダイアグコードからは、スロットルバルブが全閉時、スロットルセンサーAが全閉状態の信号になっていないということだと思われる。
しかし、修理書でこのコードのフローチャートを見ると、「コードP2101を参照」となっていた。
そのP2101をみると、電スロに関する全般的なトラブルシュートになっていた。
よって、P2109だけの具体的な点検方法はなかった。
結局、モーターやスロットルセンサーに関する全てを調べないといけないわけであるが、実は、ECUとスロットルボデーASSYは中古だが交換済みである。
電子制御の場合、不具合箇所を分けると大きくは3つに分けることが出来る。
具体的にはECU、配線、センサーまたはアクチュエータである。
今回は、中古だがECUとアクチュエータであるスロットルボデーは交換済みである。
単純に考えると配線の不良であるが、交換した物がいいとは限らないので、交換したとはいえ点検は必要である。
まずはキースイッチをONにしイニシャルチェック状態を確認。
すると何かの作動音はするがスロットルバルブは全く作動しない。
これはおかしい。
通常、キーOFFではアイドリング時より少し開いた状態になっているはず。
それが、キーONで1度全閉にして動きのチェックをしているはずなのに、全く動かない。
データモニターでモーターへの通電状態とスロットルセンサーの信号を調べると、モーターへの信号が出力しているのにスロットル開度は全く変化しない。
となると、電スロ本体が悪いか配線の不良である。
まずは、電スロとECU間の配線(モーターの2本、スロットルセンサーの4本)の導通及び地絡、線間ショートを調べたが問題なかった。
こうなると、交換した電スロが悪いと思われるが、たまたま同じように悪かったのであろうか。
ECUも交換しており、通電もある。
配線は間違いなく問題ない。
どう見ても電スロの不良。
ただ、定かな理由はないが、何故だか電スロの不良とは思えなかった。
どうしたものか。。。
つづく