キーOFF後でもブロアファンが回ったり、オートライトが作動したりするマークⅡ。
まずはエアコンECUの電源を調べると、キーOFFにも関わらず2~8Vの電圧があった。
これはおかしい。
この電源は「エレクトロニクスIG」ヒューズから供給されていた。
また、オートラートも誤作動しているので回路を調べると、マルチプレックスネットワークボデーECUが制御していることが分かり、この電源も同じく「エレクトロニクスIG」ヒューズから電源が供給されていた。
オートライトの制御はマルチプレックスネットワークボデーECU
エアコンECUと同じく、マルチプレックスネットワークボデーECUにもキーOFFで電源が供給されていれば、オートライトポジション
で、かつ暗くなればライトも点灯するはずである。
オートライトの原因も同じ可能性がでてきた。
「エレクトロニクスIG」ヒューズが他の電源とショートしているのだろうと思い調べると、「エレクトロニクスIG」ヒューズは運転席にあるインストルメントパネルJ/B ASSY(ドライバー)部にあることが分かり、思わず笑ってしまった。
というのも、この車、実は2年ほど前に入庫したのだが、その時に大筋の記事は作り上げていたのだが、あまりにも複雑すぎて読んだ人が分からないのではないかと思い、そのままにしていたのである。
このマークⅡが入庫した数日前に入庫したのが、以前紹介したことがあるクラウンである。
そのクラウンの不具合原因は助手席側のインストルメントパネルJ/B ASSY部でのショートだったのだが、今度は運転席側のインストルメントパネルJ/B部でのショートが疑われたのである。
続きざまに入庫したのだ、「またか」と思った次第である。
もしかして多発なのか?
こちらもコネクタ内に錆があれば交換が必要と思い調べたが、この配線の端子やコネクタはおろか、その他の端子やコネクタにも錆は見られなかった。
錆があればこのインストルメントパネルJ/Bを換するところだが、錆が無く確証がなければ交換というわけにはいかない。
ここだ!という現場を見つけなくてもいいが、インストルメントパネルJ/B内でのショートという確証は欲しい。
色々と考えた結果、ちょっと荒っぽいがこのインストルメントパネルJ/Bに供給されている外部電源のコネクタを抜いてみることにした。
キースイッチOFFで「エレクトロニクスIG」ヒューズに電圧がでるということは、インストルメントパネルJ/B内で常時電源とショートしている可能性がある。
そこで、常時電源が来ている「ドB」コネクタ、「パA」コネクタを抜いてみた。
これで、0VになればインストルメントパネルJ/B内でのショートという事になる。
しかし、2つのコネクタを抜いてみたが相変わらず「エレクトロニクスIG」ヒューズには電圧が発生。
もしかして、「エレクトロニクスIG」ヒューズの上流であるIGスイッチ内の接点でショートしているのかもしれないと思い、2つのコネクタを抜いたまま、IG電源である「ドJ」コネクタも抜いてみた。
それでも電圧が発生。
これで0Vになるだろうと思ったのに、まだ電圧が発生している。
どうなっているの?
どこから電圧が回り込んでいるのか?
つづく