エンジンがかからない平成14年式カローラランクス(NZE121、1NZ)
まずはダイアグコードを点検したが正常コードだった。
次に、基本点検である点火火花、インジェクターの作動音を点検したが共にNGだった。
火花もインジェクタもNGの場合、原因はクランク角センサー系がECU系である。
キーONでチェックエンジンランプは点灯するしスキャンツールも通信できる。
ということは、ECU系よりもクランク角センサーのほうが怪しい。
ダイアグで異常コードは検出されていなかったが、クランク角センサーが正常とは限らない。
特に、トヨタの場合、クランク角センサーの異常検出の時間が長い(この車は5秒以上)ので、少しのクランキングでは異常検出できない時があるのである。
スキャンツールでデータモニターを調べると、クランキング時のエンジン回転速度はゼロのままであった。
通常は、200~300回転はあるものである。
そして、7秒ほどクランキングするとダイアグコードP0335(クランク角信号系統)を表示した。
やはりクランク角センサーの信号に問題があると考えられた。
クランク角センサーの単体点検を行うために、コネクターを抜くと、そこからオイルが噴き出してきた。
当然、このオイルはクランク角センサー内部から出た物であり、センサーの不良である。
このオイルがどういった不具合を発生させているのかはわからないが、センサーの不良には間違いないので交換することにした。
トヨタクランク角のセンサーはリコールが出ていたと思い調べたが対象ではなかった。
部品を注文したところ、見た目が少し違う部品に変更になっていた。
品番も変更になっていたところを見ると、改良されたのであろうと思われる。