アイドル回転が高いアルト。
水温センサーの信号が見たこともない波形だった。
実は、昨日が仕事終わりだったのだが、年末の片づけをしていたら、なくしたと思っていたその波形が見つかった。(^^;)
前回の記事はイメージとして手書きしたものだったが、電圧はほぼ同じ(ローが0.5V,ハイが3.2V)だったが時間が全く違っていた。(50msと2ms)
ECU不良ではないかと思われたが、3つのECUでも同じ波形が出る。
となると、他の矩形波の信号からの回り込みの可能性がある。
ということで、ECUの全ての端子をオシロスコープで点検することにした。
しかし、水温センサー以外で、矩形波の信号はなかった。
おまけに、電圧自体も、怪しいと思われる端子もなかった。
こうなるとどう見てもECU不良。
しかし、3つのECUが不良とも考えられない。
どうしたものか。。。。
同じような事例がないかネットで調べると、ある人のブログで矩形波の水温センサー信号を発見。
しかし、これが異常とも正常とも書かれてはいない。
謎は深まるばかり・・・
ふと、「もし、水温センサーの信号が異常であれば、信号線を断線またはショートさせて、フェイルセーフにさせればいいのでは?」と思った。
通常、水温センサーのフェイルは80°固定のはず。
これで回転が下がれば水温センサーの信号に原因があると考えられる。
しかし、断線させてもショートさせても同じだった。
こうなるとアイドル回転が高い原因は他にあるはずである。
ECU自体に問題がないとしても、ECUの電源やアースに不具合があるかもしれないと思い、ECUのコネクタを外したり、バッテリターミナルの汚れを清掃したりしていたら、不具合が出なくなってしまった。
そういえば、元々、バッテリターミナルを外しとしばらくは良くなることが多いとは言っていたそうである。
調子は良くても水温センサーの信号は変わらず。
やはり関係なかった。
その後、1週間近く調子よかったので、コネクタの接触不良だったのかもしれないと思い、これで一旦納めようとしたら不具合が発生。
エンジンルーム内の配線を触った時に不具合が出たようなので、ハーネスを軽くゆすると不具合が出たり出なかったりする箇所を発見。
テーピングを外して点検すると、断線気味の配線を発見。
配線図で調べるとISCV制御用の配線だった。
ISCV自体やISCVの電源は調べていたが、制御する配線は調べていなかったそうである。
本来は、入庫時点でISCVの単体点検及び電源の点検と、ISCVのコネクタ側からECU内の抵抗を測定すべきであった。
そうすればすぐに判明できていたのではないかと思われた。
特に難しいトラブルではなかったが、水温センサーの波形の謎は解けないままだった。
これで今年の記事は終わりとなります。
今年一年、ありがとうございました。