暖機後、アイドル回転が2000回転くらいになりチェックエンジンランプが点灯するという平成19年式ステラ(RN1、EN07)
知人からの電話相談だったが、電話で相談された後はすっかり忘れていた。
それが、先日、電話があり原因が分かったとのこと。
原因は、電スロではないかと疑っていたのだが、原因はパージソレノイドのホース(キャニスタ側と思われる)が外れかかっていたというのである。
原因は思ってもいなかった箇所だったが、何となく納得。
相談された時に気になったのが、暖機後にしか異常が発生しないという事。
電スロの不良であれば、あまり温度に関係なく不具合が発生しそうだが、冷機時には不具合が出ないと言っていたのである。
それからもう一つ。
これは後でわかったことだが、回転が高くなる直前には、一旦、回転が上がりハンチングを起こすとのこと。
その後、警告灯が点灯しアイドル回転も高いままになるというのである。
通常、アイドル時、パージソレノイドは冷機時にはOFFであり暖機後に制御を始める。
よって、冷機時にはホースが外れていてもエア吸いは起こらないが、暖機後、パージコントロールソレノイドバルブがONすると、エアを吸うので回転が上がる。
すると、スロットル開度とアイドル回転(吸入空気量)の合理性が壊れるので、コードP2101の「スロットルモータ系回路合理性」を表示するのではないだろうか。
ただ、修理書のフローチャートには原因としてエア吸いはなかった。
もちろん、修理書は全てをカバーしているわけではないので全面的には信用していないが、せめて異常と判断する条件や内容は書いておいてもらいたいものである。
その点、トヨタが一番親切ではないかと思う。
診断条件、異常な状態、異常時間、その他(トリップ数等)をはっきり記載している。
スバルの場合、コードP2101の「スロットルモータ系回路合理性」は、スロットルモーターの制御に対してスロットル開度センサーの狂いだけではなく、スロットルモーターの制御、その時のスロットルセンサー(スロットル開度)、エンジン回転数(吸入空気量)の状態もモニターしているのかもしれない。
※ あくまでも個人的な推測であり、必ずしも正しいとは言えません。