ABS警告灯が点灯し、コード22(フロント右のホイールセンサー特性異常)を出力したという平成13年式ジムニー(JB23W、K6A)
このため新品のホイールセンサーに交換したのだが、スキャンツールでDTCが消せないということで、知人から電話相談を受けた。
交換したセンサーは不良だったのかと聞くと、確認はしていないとのこと。
ホイールセンサー系のトラブルの場合は、センサー以外にも配線やローターに原因があることが考えられる。
ただ、今回の場合、出力異常なので配線よりローター(欠損や異物噛み込み)の方の可能性が高いと思えた。
よって、ローターの点検をしてもらおうと思ったが、その前にこのコードの検出条件などを調べてみた。
すると、コード表には、このコードの診断内容とともに、フェイルセーフとフェーイルセーフ制御解除のことが書かれており、このコードの制御解除の項目に「スピードセンサが正常に復帰し、規定時間以上正常を検出したとき」と書かれていた。
ということは、仮にセンサーが原因であっても、センサー交換後にはしばらく走行し、正常な信号が入力されなければ異常コードは消えないという事である。
そのことを伝え、しばらく走ってもらったところ異常コードは消えたとのことである。
そういえば、昭和後期の日産も、スタータ信号、ニュートラル信号、車速等は正常な信号を入力しないと常に異常コードを出しており、そのことを知らない人は本当に異常と思い点検をしたものである。