ブレーキペダルがかなり奥まで入り込むという平成20年式スイフト(ZC11S、M13A)
知人から電話で相談を受けていた車の話。
車検で入庫した車だが、入庫時からのトラブルだという。
ブレーキテスタで制動力を測定すると、フロントはペダルの踏みこみに比例して制動力が上がるのだが、リヤは踏み込み始めは制動力が全く上がらずに、少ししてから上がり始めるらしい。
ただし、目いっぱい踏み込めば制動力は検査に合格するくらいは上がるようである。
システムはX配管なので、原因はABSアクチュエータかリヤホイールシリンダ側である。
どちら側が原因かを特定するには、簡単に出来るのはリヤブレーキホースをクランプすることである。
これでかなり改善されればホイールシリンダに原因があるはずである。
念のため、フロント側も試したが同じ。
こうなるとABSアクチュエータの可能性大だが、こんなトラブルは経験がない。
確証を持つためのに、不要となったブレーキパイプの先端をつぶしてABSアクチュエータの出口側に取り付けるて調べたそうである。
しかし、リヤ側、フロント側とそれぞれ行ったがペダルは深いままだという。
試しにマスターシリンダに取り受けたらカチカチだという。
こうなるとABSアクチュエータの不良としか思えない。
後日、連絡があり、実際にABSアクチュエータを交換すると良くなったそうである。
初めて聞いた事例である。
減圧バルブの密着不良であろうか?