エンジンが焼付いたので中古のエンジンと交換した平成25年式ミライース(LA300S、KF)
知人からの電話相談。
その時にCVTFがこぼれたので補充(レベルゲージ有り)をしたのだが、その後、走行レンジにシフトするとショックが大きく、そのままエンストするという。
修理書を見ると、CVTの学習という項目があったのでデーラーに持って行き学習をしてもらったそうだが、全く変わらないという。
エンジン回転を上げてシフトするとどうかと聞くと、エンストしない時もあるという。
そのまま走行するどうなるかと聞くと、走行は出来るが停車するとエンストするらしい。
と、ここまで聞いた時点でほぼ原因は推定できた。
なぜ、CVTFがこぼれたのかと聞くと、エンジンとミッションを降ろした状態で、切り離す時にトルクコンバータが途中まで抜けかかり漏れたそうである。
外す時に無理がかかったのかと聞くと、そうだという返事。
コンバータは交換したのかと聞くと交換していないという。
コンバータがロックしているかもしれないという事で、もう一度外してタービンランナーが空回りするかを確認してもらった。
翌日電話があり、やはりロックしていたとのこと。
前に記事にしたこともあったが、AT本体の不良でエンストは有り得ない。
もちろん、ATはエンジンにとって負荷になり、その大きさは停車時が最大である。
しかし、それでもエンジンが正常であればエンストすることは無い。
何故ならば、トルクコンバータが滑るので負荷を吸収するからである。
学習云々は全く関係ない。
よって、シフト時にエンストするという事は、トルクコンバータが直結になっているという事である。
ただし、前述したとおりエンジンのトルクが正常という前提である。
トルクコンバータを交換して良くなったようである。