アイドル回転が1500回転くらいから下がらないという平成13年式ステップワゴン(RF3、K20A)
同業者からの依頼だが、経緯を聞くと、元々はアイドル回転が低くてアクセルペダルを踏んでいないとエンストするということで依頼者の工場に入庫。
アイドル回転の不具合という事でスロットルボデーASSY(RACV=ISCV付)を中古で交換。
すると今度はアイドル回転が高くなったという事で、再度、スロットルボデーASSY(中古)を交換したという。
それでも良くならないという事で依頼となったわけである。
(詳しい症状は不明)
何も調べずにとりあえず交換する工場のようである。(^_^;)
スキャンツールでRACVの開度を調べると10%前後で変化していた。
制御では下げようとしているので、原因はエア吸いやRACVの動き不良で回転が高いという事になる。
原因はどちらかという切り分けのため、RACVのバイパス通路をふさぐとエンジン回転は下がった。
どうもRACVが開いて回転が高いという事のようである。
RECVを外してみるとロータリーバルブがスラッジにより固着していた。
清掃すると正常なアイドル回転に戻った。
ということは、依頼者の話が本当であれば、元々のRACVと交換した2つの中古のRACVが全部不良だったという事になる。
ま、本当にそうそうだったのかは依頼者から詳しい話が聞けていないのでわからないが、全くあり得ない話ではない。
という、なんていうことのないトラブルだが、それよりも、何故、交換前に点検しないのか?
何故、交換する部品の清掃や動きの点検をしないのか?
同じメカニックとして、そちらの方が気になるトラブルであった。