リヤヤイパーのスイッチをLO位置にすると間欠作動するという平成28年式アクア(NHP10)
スイッチにINTがあるのかと聞くと、INTは無いがHIがあるという。
リヤワイパーにHIがあったっけ??
本当にHIなんてあるのかと思い調べると、確かにリヤワイパースイッチはLOとHIになっていた。
しかし、配線図ではリヤワイパーモーターのブラシは2つしかなく、これではLOとHIの速度切り替えは出来ないはず。
資料をよく見ると、回路のスイッチ部にはINT-LO、及びON-HIが併記されていた。
また、解説書にも「Lo位置に操作することにより、リヤワイパーは約12秒に1回の間欠作動を行います。」となっていた。
結局、スイッチの表示はLOだが実質はINTであり、HIはLO作動するという事である。
同年式のトヨタもこうなっているのかと思い調べたが、調べた限りではINTとLOという表記であった。
しかし、アクアの資料では、平成23年から現在までLOとHIの表示である。
この表示っておかしくない?
納得できないまま帰宅しようと工場内を通っていたら、たまたまアクアに乗っている社員が車の室内を掃除していたので、リヤワイパーを使ったことがあるかと聞くと、「使ったことはある。」という。
「なんかおかしくなかった?」と聞いたが、「別にないよ。」という返事。
じゃ、動かしてみてと言ってLO位置にしてもらった。
すると1度動いたきりで動かない。
わざと、「壊れているんじゃないの?」って聞くと、本人は「あれっ?ほんとだ。」とビックリ。
しかし、しばらくすると、1度だけ動いた。
さらに、「LO位置なのに間欠作動しているね」と言うと、本人は考え込んでしまった。
あまりイジメては可哀想なんで、「実はLO位置で間欠作動が正しいみたいよ」と教えると、本人は「いままで全然気が付かなかったよ。」と一安心。
「デーラーに文句を言わんといけん。」と笑っていた。
実は、この社員、元トヨタ系デーラーのメカニックである。(^_^;)
ま、リヤワイパーなんて滅多に使わないし、使っても1回動けば事足りるので気が付かないのかもしれない。
実は、このリヤワイパー、以前、1級小型の実技試験でも出題されたようだが、注意書きされているとはいえ、作動確認で勘違いした受験者がいたのではないかと思われる。