走行レンジにシフトした時のセレクトショックが大きいという平成5年式クラウン(JZS141)。
AT車でセレクトショックが大きい場合の原因はライン圧の高過ぎが一般的である。
警告灯は点灯していないのでダイアグノーシスに異常コードはないだろうと思ったが、念のため調べてみた。
するとコード77(ライン圧用ソレノイド)を表示。
調べると、確かに異常コードを記憶するようになっていたが警告灯は点灯しないようになっていた。
ということで、まずはライン圧ソレノイドの単体点検を行った。
測定すると約5Ωと問題なかった。
次にこのライン圧ソレノイドの信号を調べると、キーをONにした一瞬だけ電圧が発生したが、その後は0Vのままだった。
エンジンを始動しても走行しても0Vのまま。
ライン圧ソレノイドに通電がないということは最大圧力になるので、走行レンジにシフトしたときのショックが大きくなって当然である。
ライン圧ソレノイド自体は正常にも関わらず間違って異常と判断したということはECU不良ということになる。
カバーを明けて内部を調べてみると、4個のコンデンサーからの液漏れが見つかった。
以前、まさみさんからコンデンサーの液漏れは臭いで分かると聞いたことがあったので調べてみると。
上の写真の左上の赤丸と黄丸は変な臭いがした。
赤丸のコンデンサー
黄丸のコンデンサー
これがコンデンサーの臭いかどうかは分からないが、多分コンデンサーの電解液の臭いと思われた。
ただし、かなり鼻を近づけないと分からない。
しかし、右下の緑丸のコンダンサー部分は、写真では分かりにくいが漏れてから時間がたったのではないかと思われるが、乾いたようにも見えるせいか臭いは感じなかった。
緑丸のコンデンサー
漏れの量や漏れた時期にもよるが、臭いでも漏れのチェックは可能のようだが、カバーを開けて臭わないとわからないようである。
もしかしたら嗅覚に敏感な人はカバーを開けなくてもわかるかもしれない。