減速時にショックがあるという平成17年式マークX(GRS120)
みなさんはこの事例を覚えているだろうか?http://blogs.yahoo.co.jp/itakame3/64147396.html
実は同じ事例の車が入庫してこないかと期待していたのだがやっと入ってきた。
前回の時は、ECU交換でよくなったのだが、ECUのどこがどう悪いのか?
どうやってECU不良と判断すればよいのか?ということがわからないままだった。
しかし、その後、いろいろと調べてわかったことがあったので検証してみたいと思っていたのである。
症状を確認すると、減速時、D2からD1にシフトダウンするときに「ガツン」とかなりのショックがある。
D3からD2になるときにも同様にショックがあるがD1の時ほどではないというもの。
まさしく前回と全く同じである。
前回の記事の最後に「信号に違いがあるとすれば、SL2信号のデューティ比が大きく(ON時間が長く)なっていると思われる。
(正常な時は、ON時が1msだが、これが2ms以上の場合はECU不良と判断。)」と書いている。
これが本当かどうかを検証したいと思っていたのである。
暖気後のアイドル状態で、SL2+とSL2-の波形をオシロで測定してみた。
すると、ON時間が約2msと記事のとおりの数値になった。
不具合がでる波形
修理書にある正常時の波形。
この信号はON時間が長いほどブレーキ圧が高くなるのでショックが大きくなるのではないかと思う。
もしくは、圧力が高くなるのでブレーキが作用する時間が早くなり、他のクラッチなどとのタイミングがずれるのかもしれない。
ショックが出るメカニズムは定かではないが、マークX及びクラウン(GRS180)でこの不具合が出た場合はECU不良の可能性が高いのだが、オシロでSL2+とSL2-の波形を測ればほぼ間違いないと思われる。
ECU交換後の波形も測定したかったのだが、交換はイモビの関係でデーラーに持っていくことになった。
正常な車の波形が修理書どおりに1msなのかを確認したかったのだが、ユーザーの都合でその後の測定ができなくなってしまったのが悔やまれる。
違う不具合で入庫してきたときに検証してみたいと思う。
※もっと簡単な判断方法があるのですが、都合により公開できません。
いつもコメントを頂いている方で、同不具合が入った場合は内緒でコメントしてく ださい。