EPS・ECUの電源電圧がおかしいので電源とランプ回路をオシロスコープで調べてみた。
すると今まで見たこともない波形が現れた。
上がランプ回路、下が電源電圧。
ECUの電源が15Vから18Vの間で変化していたのである。
そしてランプが時々点灯。
時にはほぼ規則正しい点滅もあった。
点灯時間を調べると約8msだった。
この電圧が一定以上の電圧になるとチェックランプが点灯するのではないかと調べたがそうとはいえなかった。
ただ、ランプの点灯は電圧がピークを迎えたあとにチェックランプが点灯していることがわかった。
これは何度測定しても同じである。
電圧と点灯に関連があると思えた。
そうしているうちに電源は14Vくらいに落ち着いてEPSランプは点灯しなくなった。
過充電でEPSランプが点灯するのか?
過充電ではチャージランプは点灯しないのか?
調べたがどちらも資料には掲載されていなかったので過充電との因果関係はわからない。
ただ、何度確認してもEPSランプが点滅するときは過充電なのである。
電圧が正常になると点滅はしない。
試しに負荷をかけるとどうなるかを実験してみた。
ランプ点滅時、ハンドルを切ったりライトを点灯させてみた。
すると点滅はなくなった。
そして無負荷にすると点滅が始まる。
上が電源、下がランプ回路。
何度か試したが同じ結果である。
仮説の証明には理論的に証明されるものと実験結果から証明されるものがあるが、たかだか10数回の検証結果とはいえ、EPSランプが点滅するときにか必ず電源電圧が高いのである。
確信は持てなかったが、この過充電が原因と判断してもいいだろうと判断しオルタネータを交換した。
その後、EPSランプの点滅はなくなった。
不具合は解消されたが、不具合が発生する仕組みがわからず消化不良のトラブルであった。