もう一度頭の中を整理することにした。
始動不能時は火花が飛んでおらずインジェクタも作動していない。
このことから通常であれば、ECU系かエンジン回転系センサー(この車の場合はカム角センサー)が怪しい。
しかし、ダイアグは正常でスキャンツールの通信は可能。
意識的に不具合を作るとその系統の異常コードを表示する。
このことからECUは作動していると思われる。
ダイアグは正常コードを表示しているが、エンジン回転系のセンサーはカム角センサーしかないので、カム角センサーの異常コードがない可能性もある。
よってカム角センサーがよいとは言えない。
現にカム角センサーの波形は異常と思える。
いくら考えても、可能性としてはカム角センサー系、次いでECU系となる。
しかし、それぞれは交換済みだし、それぞれの電源とアースも問題ない。
それから、不具合が出るのは朝一番だけ。
朝一番というか冷機時だけ。
一番の問題は、気温が上がったせいか症状が出なくなってしまったこと。
カム角センサーの波形をもう一度確認したいのだが・・・・。
やはり、一番の問題は症状が出なくなったこと。
気温が暖かくなったせいだろうか?
ん?まてよ。
気温が上がって症状が出なくなったのであれば怪しいと思われるECUやカム角センサーを冷やしてみたらどうか?
早速、カム角センサーを冷蔵庫の冷凍室に15分ほど入れておいた。
カム角センサーを外す前にはエンジンがかかることを何度も確認してしるので、これでかからなければカム角センサーが原因である。
カム角センサーを取り付けてクランキングすると、初爆もなくエンジンがかからなかった。
火花は飛んでなく、インジェクタも作動していない。
カム角センサーの波形やデーターモニタで調べたい項目があったので調べていたらエンジンがかかってしまった。
その後は何度試しても始動できた。
カム角センサーを再度冷やしてみるとやはり始動できない。
これで確証がもてた。
カム角センサーが原因であった。
スリーダイヤモンドだろうと思ってマークをみたら思わず笑ってしまった。
なんとそこにはあの「N○P」と印字されていたのである。
この「N○P」製のO2センサーの記事を覚えているだろうか?
いろいろな社外品のO2センサーがあるが、ここのはやめておいたほうがいいと書いた記憶がある。
純正のカム角センサーを交換すれば終了。
となるはずだが、いろいろな疑問が浮かんできた。
つづく