スピードメーターが動かないという平成13年式フォレスタ(SF5)
スピードメーターの駆動回路は、昔のように車速センサで駆動するといった単純なものではないので、この車のスピードメータのシステムを調べてみた。
すると、車速センサーはミッションについており、その信号はAT・ECUに入力されていた。
また、AT・ECUは、スピードメーターからの信号線を引きこんで車速信号を作って駆動していることがわかった。
そして、この信号はメーター以外(エンジンECUやエアコンECU等)にも分岐していた。
ATの変速は問題ないことから、ミッションの車速信号は良好と判断。
次に、AT・ECU~メーター間の信号をECU側で調べると常時0Vであった。
AT・ECUのコネクタを抜いても0Vだった。(通常、5Vまたは12V)
となると、メーターからの電圧が出ていないか、この配線がアースとショートしているということになる。
メーター側のコネクタも抜いて、車速信号線とアース間の抵抗を調べると0.2Ωと完全にショートしていた。
車速信号線のショートといえば、まず頭に浮かぶのがナビの信号で、ナビを外した時に配線を切ったままにしている車を時々見かける。
その配線がショートしているのではないかと思い、AT・ECU、エンジンECU、エアコンECUの車速信号線を調べると、エアコンECUの車速信号線から分岐していた配線が切られており、運悪くボデーと接触しショートしていた。